ドイツ人のヴィッセル神戸トルステン・フィンク監督(52)は3日、J1リーグ戦再開初戦となるサンフレッチェ広島戦(ノエスタ)へ、オンライン取材にこたえた。

過密日程に向けて若手の抜てきに前向きな指揮官だったが、広島戦は「いきなりチャンスを与えるかは言えないが、何人かベンチ入りするだろう。難しい状況でチャンスを与えるよりは(主力が)いい流れをつくった上で、出場機会を与えたい」と話し、従来のベスト布陣で臨むことを明かした。3-4-3か3-5-2システムが濃厚だ。

「お互い3-4-3に似たシステムで、相手のスペースをどう突いていくかがポイント。昨年、広島に大量失点して負けた(2-4、2-6)とはいえ、神戸は昨年11月から現在まで負けておらず、成長している」と、天皇杯優勝を飾るなど公式戦9戦無敗中のチームに胸を張った。

試合当日は無観客試合のため、サポーターソング「神戸讃歌」を特別編集して流したり、応援のチャントなども用意。高額な企画チケットも完売したという。メインスタンドにはサポーターが購入した顔写真入りパネルが配置されての応援態勢となるが、そのパネルの中にはサプライズゲストもいるという。クラブが一丸となって再開初戦を迎えることになる。【横田和幸】