途中出場の浦和レッズFW興梠慎三(33)が同クラブでの通算100得点を奪い、2-1でベガルタ仙台を撃破した。後半23分からピッチに入ると、同38分、FWレオナルド(23)からの縦パスに反応し、今季2点目を挙げた。これで仙台戦は9年連続ゴール、20戦18得点と抜群の良さを示した。また2戦ぶりの先発となったFWレオナルド(23)も前半終了間際に先制点を挙げ、今季再開後初勝利を飾った。

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浦和のエースが抜群の相性の良さを証明した。後半23分、仙台戦で8年連続ゴール中のFW興梠がピッチに立った。その7分後だった。FWレオナルドからの縦パスを受けるとDFを背負い、的確にゴールを決めた。「出るからには得点を狙っていきたい。チームが勝つことが大前提。それでゴールできたら」。言葉通りに浦和での通算100得点という区切りのゴールでチームの再開後初勝利に貢献した。

出れば決める。前半終了間際、今季新加入のFWレオナルドも先制ゴールを決めた。DF山中の左クロスをニアでトラップすると、背中でチェックにきた相手DF金を制御。振り向きざまに左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。これで2月のルヴァン戦仙台戦、J開幕戦の湘南ベルマーレ戦に続き、公式戦3度目のスタメンで3連発。18年J3得点王、19年J2得点王の実力をJ1でも存分に発揮した。

チーム活動休止中の4月、レオナルドは自らのインスタライブに元浦和の先輩FWワシントン氏を招待。06年J得点王、07年にクラブワールドカップ(W杯)3位に貢献した同氏を尊敬し「自分もワシントン氏に追いつけるように」と約束。さらに「今季のチーム唯一の補強は自分だけだと思っている。それは重圧なのだが、重圧が好きだ」。再開後初先発で、確実にゴールを決めた。

2月の開幕戦となるアウェー湘南戦でも興梠、レオナルドのアベック弾などで競り勝った。いずれもアウェーで決める浦和の2トップは頼もしいばかりだ。