ヴィッセル神戸の売り出し中、プロ3年目のMF佐々木大樹(20)が29日、神戸市内での練習後、オンラインで取材に応じた。

昨年8月に1年間の期限付き移籍先ブラジル・パルメイラスから復帰。前節26日ガンバ大阪戦では、アンカーの位置で18年シーズン以来の先発出場を飾っていた。

今季3試合に出場する佐々木は「(G大阪戦は)もう少し結果を残したかった。得点につながるプレーやアシスト、ゴールがほしかった。そこはシンプルに僕の実力不足。(山口)蛍君、イニエスタが、どれだけ前に出やすくするかを考えている」と振り返った。

MFサンペールの代役で先発した。

本来は2列目の攻撃的な選手だが、フィンク監督から3列目に抜てきされた。「やりがいのあるポジションで、今まで前であまり守備することもなかったが、楽しさも感じている」。

神戸ユースから昇格して今季で3年目。パルメイラスでの1年間の経験は「ブラジルでは、みんながポジションに関係なく技術があり、びっくりした。どの位置もできるくらい技術が高かった。南米は元々行きたかった国でよかった。小学校時代からブラジルにあこがれていて、留学にも行きたかったほど」。目標ではないが、FWロナウジーニョに興味はあるという。

「(ブラジルでの経験で)球際の部分は意識してできるようになった。そこを評価してもらい、最近は出られるようになったと感じている。出させてもらえたらどのポジションでもできるし、守備は1対1を、攻撃では持ち上がった時のパスやドリブルを見てほしい」

来夏の東京オリンピック(五輪)に選ばれるためにも「そこは目標にしている。結果、ゴール、アシスト、目に見える結果を出さないと、そこには選ばれない」と気持ちを引き締めた。【横田和幸】