アスルクラロ沼津はホームでいわてグルージャ盛岡に1-2で敗れた。後半15、27分に失点。同ロスタイム、FW渡辺りょう(23)のゴールで1点差としたが、追いつけずに今季3敗目を喫した。

沼津は岩手の術中にはまり、今季初の連勝を逃した。序盤から圧倒的にボールを保持して攻め込むが、中央を厚く固める相手守備に手を焼いた。

得点できずに時間が過ぎると、後半15分。相手のゴールキックから最終ラインの裏へ抜け出され、あっさり先制を許した。同27分にもカウンターから追加点を献上。0-2の同ロスタイム、途中出場の渡辺が右クロスを左足で流し込んだ。「DFの間に入り込もうと思っていた。流れを変えようとピッチに立った」。渡辺の今季2点目で1点差に迫ったが、直後に試合終了の笛が鳴った。

2失点はいずれもロングボールから。連係ミスや不用意なボールロストが失点に直結した。DF徳武正之主将(28)は「カウンターを狙う相手の思い通りになってしまった。今季は失点につながるミスが多い。責任を感じている」と唇をかんだ。今井雅隆監督(61)も「教訓にしなければいけない試合」と振り返った。

次節は来月2日、アウェーでカマタマーレ讃岐と対する。「体と頭のコンディションを整え、次に向けて準備したい」と渡辺。下位に沈む相手から勝ち点3をつかみ、仕切り直す。【古地真隆】