アスルクラロ沼津は今季ワーストの4連敗を喫した。ホームでロアッソ熊本に0-3で完封負け。前半26分に自陣ゴール前でのパスミスから先制を許し、後半はカウンターから2点を追加された。反撃を狙ったが、FW渡辺りょう(23)が「今シーズンで最も攻撃ができなかった試合」と振り返るように、相手ゴールに迫る回数は数える程度。攻守で精彩を欠いて力負けした。

序盤から熊本のプレスを回避できない展開が続いた。主将のDF徳武正之(29)は「プレッシャーを受け、バタバタしてしまった」。自陣でボールを失う回数も多く、相手の猛攻にさらされた。

低調な試合内容に、今井雅隆監督(61)も肩を落とした。「言い表すならば完敗。ボールを動かせず、失い方も稚拙。攻守の切り替えでも後れを取り、チームとしての体を成していなかった」と、最後まで手厳しかった。

今季成績は4勝1分け7敗となった。17年のJ3参入以降、クラブの最多連敗記録は「5」。次節は来月2日、前沼津指揮官の吉田謙監督(50)が率いる首位ブラウブリッツ秋田と対する。難敵だが、不名誉な記録を止めてみせる。【古地真隆】