日本野球機構(NPB)とJリーグが8日、合同会見を行った。会見にはNPBの斉藤惇コミッショナー、Jリーグの村井満チェアマンらが出席した。

観客数の上限について、新たにスタジアム最大収容人数の50%または最大2万人までとする要望書を、政府の西村康稔経済再生担当大臣宛てに連名で提出したと発表した。メールで送信済みで、今後郵送でも提出するという。

これが実現した場合、現状では最大5000人となっているところから4倍に増えることとなる。村井チェアマンは「いきなり2万人とはならない可能性もある」と話し、各スタジアムの収容人数や形状などによって、あくまで上限が2万人という裁量の中で段階的に人数を引き上げていくこともあると説明した。

またアウェーチームのサポーターの来場については「同時ではない」と、順を追って緩和のタイミングを見極めていくことを示唆した。

また斉藤コミッショナーは「気にしているのは、気が緩んで大きな声を出すこと」と、歓声による感染に注意を払った。「すでにガイドラインにあるが、あらためて応援というところは相当注意しないといけない。接触の問題にもなる。密にならないことをなんとかキープしないといけない。(観客間を)1席空けるのは保たないといけない。それで外野に及ぶなら外野も使っていく」と、大人数になった場合もこれまでのノウハウを生かして対策を徹底する考えを話した。