J2ジュビロ磐田はホームで勝ちきれなかった。水戸ホーリーホックと0-0のスコアレスドロー。

前半は再三の決定機を作ったが、ゴール前での精度を欠いた。フベロ監督(46)は後半もFW中野誠也(25)ら攻撃的な選手を入れて勝利を目指したが、チームは5試合ぶりの無得点。下位チーム相手に勝ち点3を取りこぼした。

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磐田は運に見放された。前半2分、右FKからMF伊藤洋輝(21)がヘディングで合わせるも、シュートはクロスバーに当たった。直後の同3分にもFWルキアン(28)が右足アウトサイドで狙うも、再びバーに直撃。FWルリーニャ(30)の強烈な右足ミドルも左ポストに当たって枠を捉えきれなかった。

再三のチャンスも、あと数センチだった。2試合ぶりに先発復帰したルキアンは「勝つためにゴールを決めたい」と、前線で体を張りながらチャンスを待った。今季はここまでチームトップタイの7得点をマーク。得点源のエースは相手DFから執拗(しつよう)なマークを受けながらも淡々とゴールを目指した。

この日から応援方式が変更され、サポーターは試合中の手拍子が可能になった。チャンスではリモート応援に合わせた手拍子で選手を後押し。ホームの雰囲気を作った。

前節アルビレックス新潟戦からスタメン7人を入れ替えたフベロ監督は「いい準備をして勝ちたい」と、中3日で万全を期したが、最後までゴールが遠かった。今季2度目の連勝を逃し、ホームで手痛いドロー。勝ち星を積み上げなければ、上位陣との差も広がっていく。【神谷亮磨】