7試合ぶりに先発出場した浦和レッズFW杉本健勇(27)がPKでの今季リーグ戦初ゴールを含め、2ゴールを挙げる活躍をみせた。

前半13分、MF関根貴大(25)がペナルティーエリア内で倒されて得たPKチャンスにキッカーを務め、ゴール右隅に決めて先制。続く20分にはMF青木拓矢(30)からのロングパスに反応。相手DFとの駆け引きを制し、右足でゴールに流し込んだ。

2月のルヴァン杯ベガルタ仙台戦で2ゴールを挙げていたものの、リーグ戦では得点を挙げていなかった。杉本は「久々の先発。(大槻)監督が信頼してくれて使ってくれたので、今日は何とか取れて良かった。ゴールで貢献できなかったのは歯がゆくて早く決めたかった。(大槻)監督やスタッフも祝福してくれてうれしかった」と素直に喜んだ。

試合は両チーム合わせて7ゴールが生まれる乱打戦の展開だった。シュート数も札幌の23本に対し、8本と攻められる時間帯が多かったものの、逆転された後に2点を奪い返した。90分間フル出場し、攻守に動き回った杉本は「チームの中で絶対にチャンスが来るから我慢しようと試合中に話をしていた。今日は勝って良かったではなく、内容も良くしたい。チームとして、個人として修正はやっていきたい」と気を引き締めていた。【藤中栄二】