現在5連勝中のセレッソ大阪のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(62)は15日、大阪市内での練習後、16日のヴィッセル神戸戦(ノエスタ)に向けた記者会見をオンラインで行った。

ここまで11勝3分け2敗の2位で、首位川崎フロンターレとは勝ち点8差。C大阪が1試合消化が少ないため、同5差と仮定すれば、逆転優勝へは十分な射程圏内といえる。

スペイン人監督は「神戸のレベルは誰もが分かっている。昨季は天皇杯、富士ゼロックス・スーパー杯も獲得した。最大の敬意を持って戦いたい。最近勝っていないからといって、これまでと同じで、リスペクトして恐れずに戦う」と、最近4分け1敗で11位と低調な神戸にも全力でぶつかることを誓った。

前節は昨季王者横浜F・マリノスに競り勝った。指揮官は「横浜は王者で同じ勝ち点3だが意味は違う。だがJリーグは拮抗(きっこう)しており、どのチームにも勝てるし、どこに負けてもおかしくない。その中で唯一、違いを見せているのは川崎フロンターレだ」と説明。今後も川崎Fの背中を追い続ける覚悟を示した。

同じく取材対応したDF松田陸(29)は「横浜戦を終えた時点で、神戸戦のことだけを考えていた」と気合を入れ、神戸の守備のスキを突き、攻撃参加していくとした。

3試合欠場が続いたFWブルーノ・メンデスの試合復帰が可能となり、前節ベンチ外だったFW柿谷も少なくともベンチ入りする予定。安定した守備力をベースに、好調な攻撃で6連勝を目指す。【横田和幸】