湘南ベルマーレは鹿島アントラーズに肉薄したが、最後の最後でゴールを許した。

持ち前の運動量で相手を上回り、ボールを保持されたときは鋭い寄せで自由を与えなかった。狙いのカウンターで何度も好機をつくり、後半16分にはFW石原直が決定機を迎えたが、狙ったヘディングは左ポストに阻まれた。

ロスタイム4分にペナルティーエリア内でルーズボールを奪われて失点。浮嶋監督は「後半は1点勝負のゲームになると思った。お互いにチャンスがある中で決められず、最後に決められた。悔しい敗戦」と、勝ち点1を目前で逃した悔しさを隠さなかった。

前線から懸命にボールを追い続けたMF松田は「チームとしてやるべきことはできた。ゴール前で決められなかったのが敗因。ポジティブにとらえてもいい試合だったかと思う」と総括した。

また「ここ数試合で一番手応えのある試合だった」とも話し、「ボールを奪った後につなげられない試合が多かったけど、つなげてチャレンジができていたし、はがせたら攻撃に転じていた。練習でやってきたことが試合に出てよかった」と、チームとしての積み上げを感じている様子だった。

リーグ戦初先発を果たしたDF舘も「個人的には自信のつくような出来だったと思っている」と胸を張った。