北海道コンサドーレ札幌はヴィッセル神戸に敵地で0-4で敗れ、3試合連続の完封負けを喫した。前後半2点ずつ奪われた。ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)は「内容を見るとそれほど大差がつくゲームではなかったが、守備で“安い失点”を重ねた」と、ミスが絡んだ相手ゴールシーンを振り返った。

来季も見据えたヤングコンサで、スター軍団に立ち向かった。先発平均は今季最年少の24歳。来季加入が内定している特別指定選手の法大GK中野小がスタメンデビューし、200センチのJ1史上最長身出場記録を更新。明大FW小柏も先発に名を連ね、後半には高卒2年目MF檀崎も今季初出場した。だがMFイニエスタを中心に仕掛けられて屈した。リーグ戦3試合目で初めてフル出場した小柏は、「自分が今日チャンスを生かして点を取れていれば0-4という大差にはならなかった」と悔しがった。

若手にとってはピッチでの経験が今後の糧となる。指揮官は「若い選手たちは最後まで諦めずに自分たちの戦いを見せてくれた。こうした戦いを続けていくことが選手たちの成長につながる」と前を向く。ルヴァン杯含め8週間16試合の過密日程を終えた。ラスト3カ月、育成と結果を求め、巻き返しを狙う。【保坂果那】

▽MF宮沢(後半途中から投入)「若いメンバーでアグレッシブにできた部分もあった。自分たちのサッカーにチャレンジしている状態。なかなか勝てないのは苦しいけど、継続していくことが大事。全員が同じ方向を見て、1勝を目指して一丸となっていく」