コンサドーレ札幌DFキム・ミンテ(26)が2日、ホーム仙台戦(3日、札幌ド)に向けて札幌・宮の沢で練習を行った。ホームでは9戦ぶりの白星を狙う一戦は、入場制限が上限5000人から会場収容率30%(1万1000人)に緩和される。「観客ももう少し増えるだろうし、サポーターの前で勝ちたい」と力を込める。

0-4で敗れた前節神戸戦は先発平均で今季最年少の24歳で臨んだ。来年も見据えたチームは、ダブルボランチを形成するMF高嶺とDF田中の大卒新人2人や、特別指定選手の法大GK中野小など若手を積極的に起用している。その中で26歳の“兄貴分”は「若い選手と一緒に組むことが多い。しっかり声をかけてリーダーとしてやらないといけない」と自覚を強める。

前節まで3バック中央で4戦連続フル出場。今季初の先発フル出場となった8月29日の名古屋戦以降は、空中戦勝利数がリーグ最多(48回)。同期間に空中戦を40回以上記録した中では同勝率がリーグ1位と守備の要となっている。攻撃的なチームだからこそ、一瞬の隙が失点につながる。「コーナーやカウンターでは後ろのリスクマネジメントをコーチングしていかないといけない」と話している。

仙台とは過去J1で3勝2分け6敗で直近3戦は未勝利(●●△)と苦戦している。相手も9戦連続未勝利と波には乗れていないが「前線の選手は個の能力が高い」とキム。プロのキャリアをスタートし、16年まで2年在籍した古巣との対戦になるが「仙台よりも今はコンサ愛の方がある」。札幌愛あふれる在籍4年目のファイターが4試合ぶりの0封で勝利を引き寄せる。【浅水友輝】