入念な準備期間を経た清水エスパルスが、7試合ぶりの勝利を狙う。30日は静岡市内で最終調整。31日のアウェー柏レイソル戦(三協F柏、午後4時)に備えた。

18日の鳥栖戦(1△1)以来、約2週間ぶりのリーグ戦。時間をかけて、現在8位の柏対策に取り組んできた。エリア内での攻防とクロス対応などを念入りに確認。現在リーグ得点王のFWオルンガ(23得点)ら、強力攻撃陣を封じる手はずを整えた。MF金子翔太(25)は「ゴール前の攻防にかなりの時間を割いた。守備の共通意識も高まった」。ピーター・クラモフスキー監督(42)は「スペースを与えないようにしたい」と話した。

新型コロナウイルスの感染対策プロトコル(約束事)が一部改訂され、入場制限が緩和。柏戦ではアウェーサポーター席も設けられる。既に用意された約200席は発売開始から約10分で完売。金子は「心強い。なんとしても勝ち点3を届けたい」と力を込めた。

今季は残り10試合。現在17位と低迷するが、金子は「清水のサッカーの方向性を示し、来季につながる試合を見せなければいけない」と語気を強めた。準備の成果を発揮して、好転の兆しを見いだす。【古地真隆】