京都サンガF.C.が意地の勝ち点3を獲得した。目標とするJ1昇格の可能性はすでに消滅。だが、昇格争いをしているV・ファーレン長崎に競り勝ち、ホームで勝利をものにした。

1点リードの前半34分、ハーフウエーライン付近で相手の横パスを奪ったMF仙頭啓矢(25)が、独走。相手DFを振り切り、右足で決めた。後半はほぼ長崎ペースで1点を返されたが、全員でしのぎきった。

古巣との対戦になったDFヨルディ・バイス(31)は「ホームのアドバンテージを使えた。長崎はいい選手がそろっていたが、自分たちがやることをしっかりやったから、勝てたと思います。(長崎は)いい思い出があるチームなので昇格を勝ち取ってもらいたい」と期待を込めた。

実好礼忠監督(48)は昇格がない中でのモチベーションの維持について「J1に上がれなくなったあとに、『どう立ち上がるかしっかり見せよう』という話をした。そのなかで、素晴らしいメンタルを選手は見せてくれた」とたたえた。