J2アルビレックス新潟のFW田中達也(38)が、最終節となる20日の大宮アルディージャ戦で、今季初先発が濃厚となった。19日の練習後の会見でアルベルト監督(52)は「達也は長い時間プレーすることになるし、期待している。どんなプレーを見せてくれるか、楽しみにしてほしい」とベテランFWへの期待を口にした。

在籍8年目の田中は、今季ここまで6試合で途中出場している。先発出場となればリーグ戦では19年4月13日モンテディオ山形戦以来、カップ戦をいれても同年7月3日の天皇杯・ツエーゲン金沢戦以来となる。得点も同年のリーグ戦3月3日ジェフ千葉戦以来、遠ざかっている。DF舞行龍ジェームズ(32)は田中に対し「しっかり前でボールを収めてくれるのでパスを入れやすい。(19日の)練習後にどんなパスを出して欲しいとか、タイミングの部分を話し合った。チームを助けるゴールを期待したい」と話した。

チームはJ1昇格消滅後に息切れした。現在3連敗中で6試合勝ち星がなく(1分け5敗)、順位は昨季と同じ10位まで落とした。舞行龍は「昇格がなくなってからサポーターに勝利を見せられていない。来年につなげるためにも必ず勝ちたい」と力を込めた。

新型コロナウイルスの感染拡大により、通常とはかけ離れた今シーズン。リーグ戦再開さえ危ぶまれた時期を乗り越え、最終戦を迎える。アルベルト監督は「相手はホーム最終戦でいいプレーで臨んでくると思うが、それに左右されず自分たちのプレーをして勝利したい」と意気込んだ。【小林忠】