J1清水エスパルスは鹿児島キャンプ9日目の9日、鹿児島市内でJ2松本山雅と練習試合(45分×3本)を行った。合計スコアは4-4で引き分け。キャンプ最後の実戦を終えた。

1本目5分、2トップの一角に入ったMF鈴木唯人(19)が先制点を決めた。「最初のタッチで良い所に置けた」。高卒2年目の今季は、待望のプロ初ゴールが期待される。「目に見える結果を残したい」と、猛アピールを続けている。

同11分にはFWチアゴ・サンタナ(28)が追加点。同43分には相手のオウンゴールで3点目を奪った。3得点に絡んだMF金子翔太(25)は「ミスも少なく、充実した試合だった」とうなずいた。今後に向けては「相手のレベルが上がって来たときにどうするか。攻撃のアイデアを増やしていく」と気を引き締めた。

3-1の2本目38分、FWディサロ燦(あきら)シルヴァーノ(24)が自ら獲得したPKを沈めてリードを広げた。4-1で迎えた3本目に3失点。同点に追いつかれたものの、ロティーナ監督(63)は試合内容に一定の手応えを示した。「選手たちはできるだけボールを保持してプレーし、守備のミスも少なかった」。さらに「今はまだチーム作りの段階。正しい道を歩んでいる」と話した。

キャンプ最終日の10日は鹿児島市内で練習。同日中に空路で静岡へ戻る。指揮官は「まだやるべきことは多い。セットプレーなどはこれから手をつけていく」。11日はオフで、12日から練習を再開。27日のリーグ開幕・鹿島アントラーズ戦(カシマ、午後3時)へ向けて準備を整えていく。