J2の京都サンガF.C.は17日、一昨年度まで所属したDF増川隆洋(41)が現役を引退することを発表した。

兵庫県出身で、大商大から03年に当時J2のアビスパ福岡入り。05年から名古屋に移り、10年にはJ1で32試合出場1得点でリーグ優勝に大きく貢献。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも活躍した。

ヴィッセル神戸、北海道コンサドーレ札幌を経て18年からJ2の京都へ。19年は出場機会がなく、昨年は無所属のまま移籍先を探していた。

増川がクラブを通じて出したコメント全文を掲載する。

「本日、私、増川隆洋は現役引退を発表させていただきます。昨年、無所属になった後も現役続行の道を熟考しましたが、この場を借りてケジメを付けさせていただきます。

些細(ささい)なきっかけで始めたサッカーが、夢を育て、日々の活力となり、そして責任感を与えてくれました。プロになれるチャンスを与えてくれたアビスパ福岡をはじめ、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸、北海道コンサドーレ札幌、京都サンガF.C.の5クラブで17年間もプレーさせていただきました。どのクラブでも多くの方のサポートのおかげで充実した現役生活を送ることが出来ました。

幼い時から私を支えてくれた友人や指導者の方々、各クラブでお世話になったクラブ関係者の皆様、監督、コーチ、チームメート、スポンサー企業の方々、ファン、サポーターの皆様、私に関わってくれた全ての方々に感謝します。

また、このような引退発表の場を与えてくださった京都サンガF.C.さまのご厚意に御礼申し上げます。

そして最後に…。どんな時もそばにいてくれた父、母、兄、妻、子どもたち、本当にありがとう」

身長191センチ、体重93キロ。大きな体でゴール前に立ちはだかる姿は頼もしく、記憶に残る選手だった。