FC東京が終了間際の逆転劇でセレッソC大阪を3-2で下し、今季リーグ初勝利を飾った。

2-2の後半ロスタイム3分、DF森重真人(33)がFWレアンドロのFKに走り込んで頭で合わせて流し込んだ。「(レアンドロが)GKに向かって蹴ると思っていた。イメージとボールが一致した」と納得の表情を見せた。

2度許したリードを追いついての逆転勝利。CBだった森重が後半開始からボランチへポジションを変えたことで、苦戦を強いられていた中盤でパスが回り始めた。「(相手の)清武選手や大久保選手を前半はつかまえきれなかった。整理して、ボールを落ち着かせることを意識した」との言葉通り、1つ前に立って攻撃の遮断と前線への展開を引き受けた。

浦和との前節は同点弾、この日は逆転弾と抜群の存在感を示している。主戦場はCBながら、開幕2戦連続得点。長谷川監督が「アグレッシブにゴールに向かうサッカーができた」と語るように、掲げるスタイルの象徴となっている。チーム最古参の33歳は「先制されたあともチームがばらばらにならず我慢強く戦えた。全員で勝ち取った」と、頼もしい口調で話した。