ジュビロ磐田は4-3で京都サンガF.C.に競り勝ち、今季初の連勝を飾った。

前半42分にMF山田大記(32)の2試合連続ゴールで先制。その後はリードする展開から2度追いつかれるも、FW大津祐樹(30)の移籍初ゴールなどで突き放した。チームは開幕連敗から連勝。山田は「これでイーブン。勝ったことは大きい」とうなずいた。

後半に攻撃がさえ渡った。1-1で迎えた後半7分、ロングパス1本で右サイドを崩し、クロスにMF松本昌也(26)が飛び込んでネットを揺らした。松本は「逆サイドからゴール前に入ることで攻撃に厚みが増すと思った」。同14分にはDF小川大貴(29)が右足で追加点。38分には敵陣でボールを奪い、大津が右足ミドルでゴール左隅に流し込んだ。後半の3ゴールは全てカウンターからの得点。前掛かりになった相手の弱点を突いた。

攻撃は開幕から4試合を終え、8得点を挙げた。一方で守備は9失点。課題はあるが、鈴木政一監督(66)は「点を取れたことは次につながる」と手応えを示す。昨季は3連勝が1度もなく、波に乗り切れなかった。大津は「勢いを大切にしたい」。取られても取り返す攻撃力で勝ち点を積み上げていく。