新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生して活動休止中だったガンバ大阪は22日、23日からトップチームの活動を再開すると発表した。J1リーグ戦は3月の全6試合が中止となっていた。

陽性判定を受けた8人(選手6人、スタッフ2人)の体調は回復しているが、そのうち、陰性判定が確認できない複数の選手は合流が遅れるという。その中にはMFチュ・セジョン(朱世鍾、30)が含まれており、前日21日に韓国代表の辞退を発表している。

小野忠史社長(59)は「既にリーグ戦が進む中、チームは2週間の活動休止により、大きくスタートから出遅れるという、かつてない厳しい状況で今季を戦うこととなります。しかし、我々はタイトル獲得という当初の目標を変えることはありません」などとあいさつし「より一層の感染症対策を講じ、安心・安全な試合開催に向けて取り組んでまいります」と決意を新たにした。

G大阪では3月2日に最初の陽性者を出し、同4日までに6人(選手5人、スタッフ1人)に拡大。同7日に1度は全体練習を再開させたが、翌8日に新たに2人の陽性者が出て、計8人となった。チーム活動は9日から休止し、各自は自主練習のみでここまで経過していた。

現状では4月3日のサンフレッチェ広島戦(Eスタ)で公式戦を再開させる。富士ゼロックス・スーパー杯をのぞけば、G大阪にとっては2月27日のヴィッセル神戸とのJ1開幕戦以来、今季2試合目となる。