新潟県勢対決となった開幕カード。帝京長岡は北越に1-0と競り勝ち、白星発進した。新チームになり、初の公式戦。帝京長岡は前半は硬さが出たが、後半はリズムを取り戻すと同35分、主将のMF三宅凌太郎(3年)が左足でゴールを決め、勝ち点3を奪った。

新主将の左足が試合を決めた。新チーム初の公式戦。前半は緊張からチームに硬さがあった。0-0で折り返すと徐々にペースを取り戻し、迎えた後半35分だった。3月に主将に就任したばかりの三宅のシュートが均衡を破る。

混戦のゴール前、左足で放ったシュートはゴール左隅に決まった。「コースはゴール前からしっかりと、とらえていた。右足で打とうと思ったが、思ったよりボールが前方に来たので、体を開いてふかさないでコンパクトに狙った」と決勝ゴールを振り返った。

1月の全国高校選手権後に主将を志願し、監督に申し出た。副キャプテンを務めた昨シーズン。2年連続全国4強へ、チームを引っ張った前主将・川上航立の姿をずっとそばで見て、感じるものがあった。「(今度は)自分が頼りになる存在になりたい」と選手権が終わる前から自分の中で志願を決めていたという。

「内容がチームとして思うようにいかず、全然だった」と開幕白星発進となったが三宅は新チームの戦いぶりに納得はしていない。「プレミアリーグに勝ち上がったことがないので、自分たちの代で達成したい思いが強い」と目標を掲げていた。【飯嶋聡美】