アルビレックス新潟はアウェーでモンテディオ山形に2-0で勝利し、開幕からの無敗を7に伸ばした。絶好調のMF高木善朗(28)が2得点に絡む大活躍。スコアレスで迎えた後半11分、今季6得点目となる先制弾でチームを勢いづけると、同32分にはロングパスをMF本間至恩(20)に通し、追加点のきっかけを演出した。2試合ぶり勝利の新潟は勝ち点19で首位をキープ。

次節(17日)はホームで金沢と対戦する。

    ◇    ◇    ◇

絶好調の高木が少ないチャンスを確実にとらえた。0-0の後半11分、前線での守備でボールを奪った本間のパスをペナルティーエリア内で受けると、右足ダイレクトシュートを冷静にゴール右隅に流し込んだ。「相手DFがカバーに入っていたので、強く打つことを意識した」。得点ランクトップタイとなる7戦での6点目が貴重な先制点。「前からの守備はチームのコンセプト。狙っている形が出た」。後半32分には素早いリスタートから追加点のきっかけを作り「うまくスキをつけた」と納得の表情を見せた。

9日に発表されたJ2リーグ月間MVP(2、3月度)を初受賞の高木には前半から相手の激しいマークが集まり、自由を奪われた。「前半はロングボールが多くなり、自分たちのサッカーが出来なかった」。ハーフタイムにはチームメートと「守備意識、立ち位置」を再確認。シュート数は相手の8本に対し、6本に抑え込まれた。だが後半はしっかりボールを保持し、したたかに得点を重ねた。「難しいゲームで勝てたことはチームとして自信になる」と振り返った。

先制点をアシストした本間はこの日も左サイドを制圧。前日会見では「ドリブル対策をされても強気で仕掛けたい」と得点に直結するプレーを誓っていた。その言葉通り、クイックネスを利かせたドリブルで相手を右に左に翻弄(ほんろう)。後半32分には高木のロングパスを受けると、縦への突破からクロスを上げ、相手GKのオウンゴールを誘った。「積極的に仕掛けたことが得点につながった。良かった」。

開幕から7戦無敗。好調を維持するチームは次節、勝ち点6差、3位金沢とホームで対戦する。攻撃の軸となる2人は「次も得点、アシストで勝利に貢献したい」と声をそろえた。