北海道コンサドーレ札幌に今季加入したナイジェリア出身のFWガブリエル(25)が26日、札幌・宮の沢でのチームの練習に合流した。

入国制限のため来日が遅れていたが、9日に日本に到着。Jリーグが一括管理する14日間の待機期間を終えて札幌へ移動し、24日ホーム仙台戦をスタンドで観戦した。チームメートとの初めての練習を終え「長い間こっちに来るのを楽しみにしていた。やっとみんなと練習ができて夢みたい。これからチームの力になれるように頑張りたい」と話した。

ナイジェリア代表の経験がある有望ストライカーだ。初招集された18年アフリカ選手権で4試合2得点。「必ずまた代表になりたいと思う。その目標を達成するためにコンサドーレで頑張らないといけない」と夢を持つ。身長188センチの左利き。キープ力、フィジカル、決定力を武器に「チームのためにたくさんゴールを決めたい」と意気込んだ。

来日まではモロッコで個人トレーナーとの自主練習で準備してきた。ただ実戦からは遠ざかり「しばらくサッカーが出来なかったので100%ではない」。徐々に状態を上げていき、試合に絡んでいくつもりだ。

合流前にできる範囲の予習は重ねてきた。チームの戦術を理解しようと、時差があるため朝4時や5時に起きて札幌の試合を見ていた。まだチームメートの顔と名前は全員は一致しないが「試合で監督が『フクーフクー』と言っていて気になって調べたら福森のことだった。とりあえずフクは」とDF福森晃斗(28)は覚えたという。この日はFWジェイ(38)やMFチャナティップ(27)と並んでランニングし、英語でコミュニケーションを図った。

昨季はケニア出身の柏レイソルFWオルンガ(27)がJ1で大活躍。得点王やMVPに輝いた。「日本で活躍しているアフリカ人がいると聞いてハイライトなどを見たらすごいな」と感じた。「彼のプレーは私と似てるところがあるけど、オルンガと私は違う」。同じアフリカ出身として期待を集めるが、独自の活躍で札幌の戦力となる。

 

◆ガブリエル・オケチュク 1995年8月26日、ナイジェリア出身。8歳からサッカーを始める。13年ウオーターFC(ナイジェリア)のトップチームに昇格。マルタ、ウクライナでプレーし、昨季はSCCモハメディア(モロッコ)に所属。188センチ、72キロ。左利き。家族は両親と兄2人、姉2人、弟、妹の7人きょうだい。

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