名古屋グランパスは30日、イタリア人のマッシモ・フィッカデンティ監督(53)が、29日に新型コロナウイルス感染症のPCR検査を受けた結果、陽性判定となったと発表した。

29日のJ1リーグ川崎フロンターレ戦(豊田ス)の試合当日、同監督がのどの痛みを訴え、Jリーグ規約などに基づき、試合前にオンサイト検査(抗原検査)を実施したところ「判定保留」となった。試合にはベンチ入りできず、試合後に改めてPCR検査を受けた結果、陽性と診断された。

同監督以外の選手らスタッフはオンサイト検査で陰性が確認され、試合後に受けたPCR検査でも54人全員が陰性となった。

同監督が陽性判定を受けたことで現在、保健所とともに同監督の濃厚接触者の特定を進めている。同監督は28日の練習まで指揮しており、現在に至るまでのどの痛み以外に症状はなく、自宅で静養中という。

29日の川崎F戦は、同じイタリア人のブルーノ・コンカ・コーチ(56)が代行で指揮を執り、0-4で敗れた。次節は5月4日、再び川崎Fと今度は敵地で対戦するが、同監督は当面離脱することになる。首位川崎Fを追う2位名古屋にとっては、指揮官の離脱は大きく影響しそうだ。