ジュビロ磐田は2試合連続ドローに終わった。アウェーでブラウブリッツ秋田と1-1。

1点を追う後半ロスタイムに途中出場のFW大津祐樹(31)が味方からの折り返しを右足で押し込んだ。鈴木政一監督(66)は「勝利だけを目指していたので残念」。J3からの「昇格チーム」相手に勝ちきれなかった悔しさをにじませながらも、「途中出場の選手がいい仕事をした」と悲観はしていなかった。

頼れる司令塔が戻ってきた。後半開始から元日本代表MF遠藤保仁(41)がピッチに立った。ケガで離脱していたベテランは8試合ぶりの出場。「できるだけボールをキープしてチャンスを作りたかった」と、持ち味を発揮した。積極的にボールを受け、攻撃でリズムをつくった。風上の優位性も生かして押し込むと、終盤はパワープレーを展開。土壇場での同点劇につなげた。

後半19分からは、先月28日に合流したコロンビア人FWファビアン・ゴンザレス(28)も初出場。2度の決定機に絡むなど、存在感を放った。大津は「彼は前への推進力が魅力。その武器を生かしていければ」と先を見据えた。勝ちきれなかったが、今後への期待感を抱かせる内容だった。