杜(もり)の都でフェリペ砲をさく裂させる! ブラジル1部の名門サントスから仙台に期限付き移籍(22年1月1日まで)で加入したブラジル人FWフェリペ・カルドーゾ(22)は186センチ、87キロの大型ストライカーだ。新型コロナウイルス感染防止策による14日間の隔離期間を経て、11日からチームに合流。13日に入団会見を行った。背番号は「33」を背負う。

最後の試合出場は1月。「身体的にまだ100%ではない」ため、即デビューは難しそうだが、ゴール量産へ意欲を示す。「自分はセンターFWで、特に空中戦で強さを発揮し、身長が高い選手にしては速さも兼ね備えている。(利き足は右も)両足でフィニッシュでき、スペースに流れるのも得意」。仙台の今季総得点は13試合10得点と20チーム中17位。得点力に期待がかかるが、手倉森監督は起用に関して「まだ先になりますね」と慎重姿勢だ。

カルドーゾにとって今回が初の海外移籍。「昔からブラジルで目立った選手になりたい、活躍したいと思っていた」。Jリーグでプレー経験があるブラジル人選手に「日本でプレーするのは誇り」という話を聞き、「前向きに考えられた」と仙台入団を決断した。

点取り屋として絶対的な自信がある。「自分はどういった状況でもゴールが取れる」と強気だ。「まだ何点決めるとか明確な目標はないが、もちろんゴールを決めてチームを助けたい」。降格圏の19位に沈む仙台をV字回復させる救世主になる。【山田愛斗】