ガンバ大阪がアウェーFC東京戦で0-1で敗れ、23年ぶりとなる屈辱の4連敗を喫した。

宮本前監督の解任を受け、暫定の松波正信監督(46)になって2戦目。開始1分に失点し、その後は反撃に出たが2試合連続無得点に終わった。悪い流れを変えられず、7戦未勝利で19位に転落。依然として開幕12戦で1勝、総得点3の泥沼状態が続き、J2降格危機から脱出できない。

   ◇   ◇   ◇

優勝候補G大阪がついに19位にまで転落した。これまで990分で3点しか取れていないチームが、開始1分に漫然とした守備で失点。その後は8本のシュートで攻勢に出たように見えたが、東京に余裕を持って逃げきられた。今季9度目の無得点試合だ。

「立ち上がりすぐの失点で結果、それが負けにつながった。非常にもったいなかった」とは主将DF三浦。開幕10戦で1勝だった宮本前監督を解任し、暫定指揮の松波監督になって2戦目。だが内情は想像以上に悪いようだ。

右足首痛から4試合ぶりに復帰したMF小野瀬は「チームがバラバラになりかけているのか分からないが、何かを変えないと、本当によくない状態だと改めて思った」。敵陣まで攻め込んでも得点の期待感が少なく、守備陣も6試合連続失点で踏ん張れない。

G大阪の4連敗は、アントネッティ監督(フランス)時代の98年までさかのぼらないと記録にない。「得点が0に終わったことは、まだまだゴール前での迫力とか、入り方を含めて改善しないと」と松波監督。7戦未勝利で、最下位横浜FCと勝ち点1差になった。【横田和幸】

◆G大阪の連敗記録 95年の8連敗がワーストで94年に7連敗がある。98年は5連敗で閉幕し、翌99年開幕と合わせて6連敗を記録した。近年は大型連敗がなく、初めてJ2降格を招いた12年でさえ3連敗しかなかった。