J1清水エスパルスは9日、天皇杯2回戦・福山シティ(広島県代表)戦(アイスタ、午後7時)に臨む。8日は静岡市内で最終調整。負けられない戦いへ準備を整えた。

昨季は新型コロナウイルスの影響で大会規模が縮小。清水は不参加だった。プロ2年目のMF鈴木唯人(19)にとって、初の天皇杯となる。負けたら終わりの一発勝負だけに「内容よりも結果を残す。謙虚に、やるべきことをやるだけ」と静かに闘志を燃やした。

2年連続2度目出場の福山シティは、広島県社会人リーグ1部所属。昨年は天皇杯で準々決勝まで進出した。カテゴリーでは下の相手だが、油断なく勝利をつかむ。ロティーナ監督(63)は「結果を残している強いチーム。相手は高いモチベーションで臨んでくるので、それを受けてはいけない」と警戒を強めた。鈴木唯も「自分たちの形を持っていると感じる。向かってくる相手に負けず、主導権を握って早めに先制点を奪いたい」と気を引き締めた。

一昨年の清水はベスト4に進出した。「上を目指すのは当然のこと。毎試合を大事に戦いたい」と鈴木唯。伝統のカップ戦を一戦必勝で勝ち上がる。【古地真隆】