J1横浜F・マリノスのMFマルコス・ジュニオール(28)が気持ちがこもった先制弾で、松永英機暫定監督に公式戦2戦目での初勝利をプレゼントした。

前半から何度も好機をつくり、0-0で迎えた後半18分。同MFが敵陣でボールを奪い、そのままドリブル。ペナルティーエリアのすぐ外で思い切り左足を振り抜くと、ボールは相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。

後半42分にはDF和田拓也のゴールも生まれて、横浜が快勝。試合後、マルコス・ジュニオールは自身の先制弾について「あの直前に足に疲労がきていて、あそこでボールを持った時に最後のプレーになってもいいから仕掛けようと。左側で(前田)大然がフリーで走っているのは分かっていたけど、思い切り足を振って得点が取れて、とてもうれしい」と話した。

横浜はポステコグルー前監督がスコットランド1部セルティッグの指揮官に就任。松永暫定監督に代わって以来、公式戦2戦目で初勝利となった。マルコス・ジュニオールはこの日の試合前、ロッカー室で仲間たちの前で話をしたことを明かし「前監督が出ていってから、チームの炎が小さくなった感じがしたので『今日の試合はその炎を大きくして、みんなで戦うぞ』という話をした。炎を大きく、気持ちを大きくして、気持ちで負けないことが大事だとみんなに伝えたかったし、自分を奮い立たせるためにも言った」と説明。「我々のサッカーは素晴らしいし、Jのトップにいるサッカーだと思う。今日はメンタル面と我々のサッカーで試合に勝つことができた」と笑顔を見せた。