エースは俺だ!J2新潟は22日、ホームで21位相模原と対戦する。並々ならぬ決意を見せるのはMF本間至恩(21)だ。21日は聖籠町での前日練習に参加し、随所で光るプレーを見せた。

 

チームは前節千葉戦(14日)で0-0で引き分け。順位は3位に上げたが、3試合連続ドローと勝ち切れない試合が続く。この状況を打破のために左サイドの切り込み隊長が第19節秋田戦(6月21日、2-0)以来となる今季6得点目を決め、チームを、そして自身を再び上昇気流に乗せる。

 

クラブ生え抜きの至宝が目を覚ます。一部公開されたこの日の練習は4対2のパス回しや複数人が絡み合うポジショナルゲームなど軽めの調整となったが、本間は実戦モードだった。相模原戦へ向けて「得点やアシストといった数字を、そろそろ残さないといけないと思っています」と決意に満ちた表情で言い切った。

プロ3年目。今季も得意のドリブル突破を生かし、リーグ序盤戦でチームを勢いづけた。だが、試合をこなすたびに相手から「本間シフト」を敷かれ、プレーエリアを限定されている。得点は6月21日の秋田戦から遠ざかっているだけに「いかにいい状態でパスを受けることができるか。そこが今の課題」と言う。

その課題克服へ、最近はボールを受ける準備動作「オフ・ザ・ボール」の質にこだわる。手本はスコットランド1部セルティックで活躍する日本代表FW古橋亨梧(26)。「ゴールを取るための動きだしがうまい。そこを身につけることが出来ればドリブルもより生きるはず」とこれまで以上に相手DFに脅威を与えるスコアラーに変貌を遂げることを目標に掲げる。

相模原は現在21位も、前回4月4日のアウェーでの対戦で2-2で引き分けている。「うちのホーム。自分もチームも結果を出して波に乗って行きたい」と4試合ぶりのチーム勝利に向け、エースが力を込めた。【小林忠】