名古屋グランパスがホームで大分トリニータを1-0で下し、J1新記録となる今季19度目の無失点を達成した。

95年の横浜Mが52試合で記録した18度を31試合目で上回った。マッシモ・フィッカデンティ監督(53)は史上12人目のJ1通算100勝を達成した。

前半8分、相手GKのパスカットから怒濤(どとう)の連続攻撃でMF稲垣祥(29)が先制。最後まで攻守にかみ合って逃げきり、2戦ぶりの17勝目で勝ち点57としACLのプレーオフ出場圏内の3位に浮上した。無失点記録更新について稲垣は「守備陣の能力が高い中、攻撃陣も守備で気を利かせ、後ろも助かっている。チームで戦うことを、監督がチームに落とし込めているので記録につながっている」と声を弾ませた。

指揮官の100勝にもふれ「監督自身も100勝目なので、おめでとうと言いたい」と祝福。タイトル奪取も諦めておらず「ここからタイトルを取りに行きたい思いが強い」と意気込んだ。