セレッソ大阪の元日本代表MF清武弘嗣(31)が、10日の浦和レッズとのルヴァン杯準決勝第2戦(ヨコドウ)で、約1カ月半ぶりに公式戦復帰することが9日、濃厚になった。主将の清武は8月28日のJ1リーグ、ガンバ大阪戦で右足首を負傷して離脱を余儀なくされていた。

小菊昭雄監督(46)はこの日、オンライン取材で清武の状況に言及。「ここ数日、全体練習にも合流できている状態。ぎりぎりの中で精いっぱい準備し、メディカルスタッフもサポートしてくれた。今日の練習を終えて、リバウンドがあるのかどうか。明日、最終的に(出場の可否を)決めたい」と説明。

当初から10日の復帰を目指していた清武は、痛みが再発していなければ途中出場する可能性が高い。得点力不足に悩むC大阪にとってはプラス材料になる。今夏10年ぶりに古巣復帰したMF乾貴士(33)とは、11年7月31日鹿島アントラーズとのJ1リーグ戦(長居)以来、C大阪での共演が実現するかもしれない。

ルヴァン杯は6日の第1戦は敵地で1-1の引き分けとなり、ホームでの第2戦は0-0の引き分けでもC大阪の決勝進出が決まる。

それでも、指揮官は「サポーターも勝って決勝進出を一番、望まれていると思う。ずっとゴール前に張り付いて、守って守って90分間を終えるのはC大阪のカラー、私のサッカーとも違う。大切にしているサッカーを貫いて、勝てればこんな幸せはない」と、あくまでゴールを奪った上での勝利を目指す。

C大阪は尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督時代の17年大会で初優勝し、小菊監督は当時はコーチだった。今回は4年ぶり2度目の制覇を目指している。

もう1試合の準決勝はFC東京-名古屋グランパスで、決勝は今月30日に埼玉スタジアムで一発勝負で行われる。