静岡学園は2-1で藤枝東を下し、3年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。FW松永颯汰(3年)が2得点。県選手権決勝で破った相手を返り討ちした。

ホットラインで崩した。前半27分、来季のJ1清水エスパルス入りが内定しているMF川谷凪(なぎ、3年)が右サイドを突破。クロスを松永が右足ダイレクトで合わせてネットを揺らした。松永は「いいボールがきたので合わせるだけだった」。後半4分に同点とされるも、同13分に勝ち越した。川谷のクロスを松永がヘディングで決勝点。2得点のヒーローは「あまり得意ではないヘディングで取れたことは自分の成長だと思う」と胸を張った。

次戦は来月4日の最終節。勝ち点2差の2位JFAアカデミー福島と直接対決する。この日2アシストの川谷は「アシスト以外はダメだったので修正して臨みたい」と気を引き締めた。引き分け以上で優勝は決まるが、勝利しか見ていない。先月17日の前回対戦では、0-2で敗戦。松永は「借りを返したい。勝ちきって優勝する」と言い切った。今季は新人戦と県総体、県選手権を制し、同校初の「県内3冠」を達成。4冠目を目指し、攻め抜く覚悟だ。【神谷亮磨】