元日本代表の秋田豊監督(51)率いるいわてグルージャ盛岡がアスルクラロ沼津と引き分け、リーグ2位でクラブ史上初のJ2昇格を決めた。

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引き分け以上で昇格が確定、勝てば優勝が決まる一戦。敵地ながら、岩手が序盤から攻勢に出た。ブラジル人FWブレンネル(22)が積極的にミドルシュートを狙うなど、シュート数こそ少なかったが、押し気味に試合を進めた。

後半9分には左サイドからのFKをMF和田昌士がフリーで頭で合わせるも捉えきれず。じれる時間が続いたが、15分に待望の先制点を決めた。右からのFKのこぼれ球をDF牟田雄祐が右足で押し込んだ。

しかし20分に沼津が追いつく。右サイドからの崩しで深い位置まで攻め込むと、MF染矢一樹の折り返しを受けたFW高橋潤哉が右足で蹴り込んだ。

逆に終盤は沼津が攻め込む展開。41分にはペナルティーエリア内から高橋が左足で狙うチャンスも、岩手DF陣が体を投げ出してコースを消した。

最後までこのままスコアは動かず。熊本が岐阜に勝利したことで勝ち点で上回られ優勝は逃したものの、来季は新たなステージで戦うことが決まった。