漫画「キャプテン翼」の原作者・高橋陽一氏(61)が21日、横浜FCの元日本代表FWカズ(三浦知良、54)の獲得に出馬した。高橋氏がオーナー兼代表取締役を務める、関東2部リーグ・南葛SC(東京・葛飾区)がカズに獲得オファーを出していたため、同氏が移籍交渉の席についた。

交渉の場は、カズが自主トレ合宿を行っている大阪府内の施設。午後5時前、タクシーで他の幹部と2人で到着した高橋氏は、そのまま交渉の部屋へと向かった。交渉は約30分間だった。

高橋氏は「クラブの価値を上げるためにもカズさんにぜひ来ていただきたい。翼(キャプテン翼の主人公)とカズさんの化学反応が見てみたい。漫画でいう、わくわく感がある」などと語った。

南葛SCは今季、昇格したばかりの関東2部で2位に入った。25日に予定される入れ替え戦で桐蔭横浜大に勝てば、1年で1部に昇格できる。既にJリーグ百年構想クラブに承認されており、その上のJFL、さらに「(東京都)葛飾区からJリーグへ」という目標でクラブ運営をしている。

葛飾区生まれの高橋氏は、南葛SCの後援会長を務め、19年にオーナー兼代表取締役に就任。元Jリーガーらを補強して、順調に成績を残してきた。