高川学園（山口）は優勝候補の青森山田に大敗して、準決勝で姿を消した。
【スコア速報】第100回全国高校サッカー選手権＞
DF北健志郎主将（3年）は「分析をしていて、自分たちにも通用する部分、出せた部分もあったけれど、セットプレーで絶対に決めるという気持ち、相手より先に触るという部分で差が出てしまった」と唇をかんだ。
高川学園の武器は、“トルメンタ”と名付けたセットプレー。キッカーのボールに合わせる選手たちが円陣をつくってグルグルと回転し、守備のマークを分散させることで得点を重ねてきたが、この日は1本もCKを取れず、トルメンタを発動する場面すら与えてもらえなかった。反対に、青森山田にはセットプレーから3点を許した。
北主将は、準決勝の舞台に勝ち進んだことで、青森山田のプレッシャーを身をもって体感できたという。これを「日頃の練習の差が出た」と受け止め、「相手の勢い（プレッシャー）がある中で、いつも通り自分たちのサッカーができれば、得点につながる部分があったんじゃないかと思う。後輩たちには、練習から今日の試合の強度を忘れずに、今日のことを他の選手に伝えて、日本一になるために、全員が球際、得点を取る、守る、ということに本気になって戦ってほしい」と思いを託した。
