21年シーズン限りで現役引退した、元サッカー日本代表の大久保嘉人氏(39)が22日、都内で著書「俺は主夫。職業、現役Jリーガー」(講談社)の発売記者会見を行った。

現役ラストイヤーとなった21年は、東京ヴェルディから古巣のセレッソ大阪に復帰。単身赴任のはずが、三男橙利くんたっての希望で父子2人で転居した。大久保氏は洗濯や掃除、橙利くんの宿題の手伝いや食事の準備と、サッカーと家事を両立させた。

これまで一切の家事をしてこなかったという大久保氏は、「三男だけでもこれだけ大変なんだと、妻のありがたみが分かった。自分にできるなら、誰にでもできます」と笑った。

会見では大久保氏へのサプライズとして、21年間の現役生活で記録したJ1歴代最多となる191得点が、ギネス世界記録に認定されたことが発表された。

公式認定証を受け取った大久保氏は「なんか申し訳ない。(目標だった)200点、いっていないし…」と恐縮した様子。

さらには橙利くん手書きの「めっちゃスーパー主夫Jリーガーだったで賞」の表彰状ももらい、「うれしいですね。字がうまくなっています」と照れ笑いした。

引退後は解説の仕事やバラエティー番組への出演など、活動の幅を広げている。今後については「サッカーから少し離れてみようという思いもある。テレビにも出ていきたいと思っています」と、新たなフィールドでの挑戦に意欲を示した。