12年ぶりにJ1に復帰する京都サンガの曹貴裁監督(チョウ・キジェ、53)が、本気モードに入った。
10日、京都・城陽市内で練習後にリモート取材に対応。19日のリーグ開幕・浦和レッズ戦(ホーム)が間近に迫ったことで、同監督は「来週になったら何も言えないですから。(取材は)雑談にしてください。京都のおいしいお店の情報とかね」とぼそり。冗談なのか本気なのか分からないような、半ば真剣な口調で語った。
ただ、おそらく本気だ。リモート取材はちょうど、北京五輪のフィギュアスケート男子フリーが行われる時間帯だった。独特の言い回しで「金と銀と銅のトレーニングがあるとしたら(前日9日は)金の練習をした」と説明。クラブの歴史を変える準備を進めており、特別メニューを課した中でも「最終的には自信としなければいけない」と選手に訴えかけた。
開幕メンバーに関する質問が出ると「う~ん」と、しばらく考えるしぐさを見せた。数秒の後に「お客さん、開幕戦に何人集まるかなと、ずっと考えています」とまたぼそり。
さらに「収容制限がかかる可能性がある中で、たくさんの人に来てもらった時に、自分たちが見せられるのはサッカーしかない。体現できるように。メンバーを選ぶ責任はありますけど」と続けた。
新加入のFWマルティノスについては「みんな『マルちゃん』って呼んでいるから俺も。『マル』なら分からんから『ちゃん』を付けている」。信頼を寄せるMF松田天馬の秘話も明かし「キャンプから帰ってきて疲れてるはずやのに、奥さんを駅まで迎えに行っていた。現代の若者は優しいね~。俺の人生観では『自分で帰ってきて~』ってなるけど」と感心しきり。
真剣モードの中にも、冗談や笑いあり。開幕まで残りわずか。最高の状態に仕上げ、12年ぶりのJ1で開幕ダッシュへとつなげる。



