J1清水エスパルスは13日、静岡市の清水魚町稲荷神社で恒例の必勝祈願を行った。

山室晋也社長(62)らフロントスタッフと平岡宏章監督(52)や選手を含めた約50人が参加。玉串を奉納し、今季の躍進と「サッカー王国」復活を祈願した。必勝だるまに墨入れした平岡監督は「私は清水で生まれ育ち、王国と呼ばれていた中でサッカーをしてきた。もう1度復活させたい」と誓った。

今年はクラブ創設30周年のメモリアルイヤー。ここ数年の低迷期を脱するためにも、結果が求められる1年になる。必勝祈願の様子はクラブ公式のユーチューブチャンネルで生配信された。主将のGK権田修一(32)は「『昔は強かったよね』ではなく、あのころよりもっと強くなるんだという決意で戦っていきたい」。1000人以上の視聴者に向けても、力強いメッセージを届けた。

12日には開幕前最後の実戦を非公開で行い、チームとしての戦い方を確認したようだ。この日はあいにくの雨だったが、平岡監督は「いい準備はできた」と曇りのない表情で言い切った。北海道コンサドーレ札幌とのホーム開幕戦(アイスタ)は19日。2年連続白星発進に向けて、総仕上げに入る。【神谷亮磨】