ジュビロ磐田に今季加入したFW古川陽介(18=静岡学園高出)がプロデビューした。

ホームの湘南ベルマーレ戦の0-1で迎えた後半32分、左サイドで途中出場。「爪痕を残してやろうと思った」と、同点弾を狙ってピッチに立った。同37分には、得意のドリブルで敵陣深くまで進入。クロスで好機を演出した。

無得点に終わったが、存分に持ち味を発揮。古川は「まだまだ詰めの甘さはあるけど、自分の武器は出せたと思う。自信になった」と振り返った。

伊藤彰監督(49)も「陽介が入って、すごく躍動感があった。得意のドリブルから幾度となくチャンスを作ってくれた」と、高く評価した。

「若手躍動」の収穫があった一方で、チームは0-1で敗戦。前半43分に豪快なミドル弾で先制を許すと、後半の好機を仕留めきれなかった。今季は、これでリーグ戦を含め公式戦3戦勝ちなし(1分け2敗)。指揮官は「良いゲームはできたが、勝てなくて残念。勝利を届けられていないサポーターには本当に申し訳ない」と、悔やんだ。【前田和哉】