J1清水エスパルスMF川谷凪(なぎ、18)がプロデビューに向けてアピールを続けている。

26日のルヴァン杯広島戦に備え、22日は静岡市内で調整した。今季、静岡学園高から加入したルーキーは実戦形式で持ち味のスピードを生かしたプレーを披露。練習後、オンラインで取材に応じ「前よりも自分の強みを出せるようになってきた」と手応えを口にした。

目に見える結果も出てきた。13日には若手選手の出場機会確保を目的としたエリートリーグに出場。湘南ベルマーレ相手に存在感を示した。俊足を生かした突破から再三のチャンスを演出。1得点3アシストの活躍を見せ「やれる部分とやれない部分がはっきりとした。分岐点になったと思う」と自信をつけた。

一方で課題と向き合っている。川谷は「守備ができないと試合には使ってもらえない」。全体練習後にはスタッフらに助言を求め、練習の映像を何度も見返しながら課題克服に努めている。まだ粗削りだが、「考えながらプレーできるようになってきた」と判断力にも磨きがかかってきた。

高校時代の同期は川谷を含めて4人がJクラブ入り。J1ジュビロ磐田MF古川陽介(18)とJ2徳島ヴォルティスMF玄理吾(ひょん・りお、18)は既にプロデビューを飾っている。「焦りはあったけれど、今は気にしていない」。先を見据えた土台作りに重きを置き、日々の練習に励んでいる。

広島との次戦はアピール次第で今季初めてベンチ入りする可能性もある。川谷は「苦手な部分をしっかりとやらなければいけない。チャンスがあれば、自分の特徴を出して点に絡むプレーをしたい」と力を込めた。【神谷亮磨】