手痛いドローを喫した。いわきFCが1-1でカターレ富山と引き分け。1-0の後半37分、一瞬の隙を突かれた形で同点弾を献上。勝ち点「3」が見えていただけに、悔いが残る一戦となった。村主博正監督(45)は「2点目が取れなかったのが反省材料。サポーターの方の前で勝ち点3を取り切れることができず、悔しい」と肩を落とした。

先制したのはいわきFCだった。0-0の前半20分。MF嵯峨理久(23)からゴール前へ正確な右クロスが入り、FW岩渕弘人(24)が反応。最後は高い打点のヘッドでゴールネットを揺らした。岩渕は「(嵯峨)理久から良いクロスが入ることはわかっていたので(ボールに)触れるだけでした。ヘディングは得意な方ではないですけど練習の成果が出た」と納得の表情だ。チーム全体の練習後、ヘディングの自主練習を欠かさなかった。努力の結晶が実を結び、今季初ゴールにつながった。

ここまで4試合を戦い、2勝2分けと勝ち点「8」を積み重ねる。3位の位置にもつけており、Jリーグ参入初年度の新鋭が存在感を示している。村主監督は「1日1日の積み重ねが、勝ち点3につながる。まだまだ力不足ですし、自覚を持ってまたトレーニングしていきたい」と満足せず、さらなる高みを見据えた。

次節は10日、アウェーで長野と対戦する。村主監督は「太刀打ちできるようにリカバリーも含め、ファイティングポーズ取れるようにやっていきたい」と力を込めた。万全な状態で、敵地へ向かう。【佐藤究】