J1川崎フロンターレは8日、同日に行われた定時株主総会および臨時取締役会で、代表取締役等の異動が決定し、吉田明宏副社長が、代表取締役社長に就任したことを発表した。現職の藁科義弘代表取締役社長は、退任する。異動理由は「経営体制の強化、充実のため」としている。

吉田氏はクラブを通じて「このたび、川崎フロンターレの社長に就任いたしました吉田です。どうぞよろしくお願いいたします。生まれは静岡、育ちは大阪で、1988年に富士通株式会社に入社しました。15年から4年間川崎工場長を務め、さまざまなイベントを通じて、地域の皆様と一緒にお仕事をさせていただきました。直近では東京オリンピック・パラリンピック推進本部の責任者として、コロナ禍で大変厳しい条件のなかではありましたが、大会を成功に導くお手伝いをさせていただきました。今年は川崎フロンターレとして記念すべきフロ周年として26周年を迎えます。先々代の武田社長が、Jリーグの基本理念である『地域密着経営』を徹底され、今あるフロンターレの経営基盤を築いてくださりました。そして藁科社長がその経営理念をさらに発展させ、強いフロンターレを築いていただきました。この偉大なおふたりの社長から経営のバトンを受け継いだことは、大変光栄であると同時に、重責をひしひしと感じております。川崎フロンターレが定めたミッション『スポーツの力で、人を、この街を、もっと笑顔に』を実現するために、チーム強化と、市民・地域に愛され、親しまれ、誇りとなるクラブを、ぶれることなく目指して参ります」とコメントした。

藁科氏はクラブを通じて「みなさん、こんにちは。川崎フロンターレ藁科です。私は、4月8日の川崎フロンターレ定時株主総会において、代表取締役社長を退任いたしました。15シーズンの途中からフロンターレにお世話になってから、あっという間の7年弱でした。この間、4度のリーグ優勝を含め、国内タイトルを6度も獲得できましたのは、ファン・サポーターのみなさま、スポンサーのみなさまはじめ、フロンターレに関わるすべてのみなさまの支えがあったからこそと、心より感謝申し上げます。事業規模も当初の2倍に伸長し、安定した利益を出すことで、それを強化、育成、そして地域社会に還元できるようになりました。みなさんが愛してくれるチームづくりを目指し、まっしぐらに進んできた7年間でした。フロンターレはこれからも、新たな目標と課題にチャレンジし続け、さらなる高みを目指し前進してまいります。引き続きみなさまの温かい、そして力強い応援とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。長い間「わらしー」を応援いただきありがとうございました」とコメントした。