ヴィッセル神戸のスペイン人、ミゲル・アンヘル・ロティーナ新監督(64)が9日、初陣となる10日のJ1リーグのセレッソ大阪戦(ノエスタ)へ、可能な限りの準備を整えた。

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この日の練習は、試合前日としては異例となる2時間を費やした。7日にスペインから入国し、8日午前に就任会見に出席し、午後に練習を初指揮。準備は2日間だけだった。

取材対応したロティーナ監督は「短い時間だったが可能な限り、私のアイデアを伝え、情報過多にならないようにした。もっと伝えられればベストだったが、可能な限りでコンセプトややり方の基本を伝えた」。

神戸はクラブワーストのJ1開幕9戦未勝利(4分け5敗)中で、最近2試合は連続3失点で逆転負けが続く。強固な守備の構築が得意な指揮官だが、この2日間は「特に攻撃に主眼を置いた。8割は攻撃面だった」という。

同じく取材に応じたFW大迫勇也(31)は、今季J1では7試合で無得点と初ゴールが遠い。19、20年のC大阪監督時代は「知将」と評価されていた新監督の指導を受け、「いろんなアイデアはもらったし、トライしながら結果に結びつけられたら。結果がほしい」と話した。

古巣C大阪との対戦に、指揮官は「Jリーグの中でも強いチームだと認識している。攻守ともに特長がある。ただ、準備する気持ちは変わらないし、みなさんに喜びを与えたい」と必勝を誓う。

C大阪戦を終えれば、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグの集中開催地タイへ飛び立つことになる。