柏レイソルはサガン鳥栖に1-4で完敗し、リーグ戦3連敗となった。11日の練習で左アキレス腱(けん)を断裂し、手術を受けたネルシーニョ監督(71)が負傷後、初めてベンチに入り指揮を執った。

前半27分にロングスローから失点。同45分にもセットプレーから失点したのが響いた。後半は頭から、FW武藤、DF北爪を投入し、一度は流れを引き寄せたものの、前掛かりになったところを突かれ、失点を重ねた。チームは指揮官の復帰戦を白星で飾ることは出来なかった。

松葉づえで記者会見場に表れたネルシーニョ監督は、自身のけがについて「手術後、12日目になるがうまく回復しています」と明かした。試合については「前半の入りが非常によくなかった。そこを引きずって立て続けにミスが続いた。前半の延長線上の後半だった」と総括した。

今節は、これまで主力として試合に出ていたFW小屋松、MF中村がベンチ外。DF岩下、MF鵜木を先発に抜てきしたが、前半45分でベンチに下がり、チャンスで結果を出すことは出来なかった。ネルシーニョ監督は「連戦もある。我々は11人だけで戦っているわけではない。出場機会に飢えている若手がいるので、そういった選手にチャンスを与える意味もこめて、彼らはメンバーからは外れました」と説明した。