コンサドーレ札幌は敵地でG大阪と対戦し0-0で引き分けた。前半終了間際にPKを獲得しFWガブリエル・シャビエル(28)がゴール右隅を狙うも相手GKの好セーブに阻まれるなど、シュート19本を放つも無得点に終わった。連続無失点は4試合となった。次節は7日、ホーム札幌ドームで京都とぶつかる。

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攻めて攻めて攻めたが、ゴールは遠かった。札幌が放ったシュート数は相手の7本を大きく上回る19本。だがチャンスをものにできず得点につなげることはできなかった。左膝の負傷から復帰し、リーグ戦3試合ぶりに先発出場したMF金子拓郎(24)は「試合を通して自分にもチャンスは何本もあったし、チーム全体としても、決めなきゃいけないシーンはたくさんあった。引き分けというのは悔しい結果」と唇をかんだ。

最大のチャンスは前半終了間際だった。45分、右CKからゴール前の競り合いでペナルティーエリア中央に入り込んだMF宮沢裕樹(32)が相手GKに倒されPKを獲得。シャビエルがキッカーを務めた。助走をつけ、駆け引きしながら左足でゴール右隅を狙って蹴ったが、相手GKの好セーブに阻まれた。「自分の形で蹴ったが、残念ながらキーパーに読まれてしまった」と思わず両手で顔を覆った。

今季8度目の引き分け。ペトロビッチ監督(64)の試合後第一声は「どのようにコメントをしたらいいでしょうか」。チャンスをつくりながら無得点だったことについて「私にプロフェッショナルな回答を求めますか」と口にした上で「チャンスを構築するということは監督としてできたと思う」と話した。続けて「もし(マンチェスター・シティー監督の)グアルディオラさんであれば、100億円かけて世界トッププレーヤーのFWをとってくれと言うかもしれない」と真剣な表情で語る場面もあった。

次節は7日、京都と対戦する。中2日の日程にシャビエルは「食事と睡眠、体を休ませてしっかりケアをして、勝てるように準備したい」。金子は「コンディションをもっと上げて、ここから得点やアシストという結果にこだわっていきたい」とホームでの試合を見据えた。【山崎純一】

○…MF高嶺はボランチとして攻守にわたりピッチを走り回った。今季リーグ戦はここまでDF田中駿とともにフル出場中で、この日も2人揃って90分間出場した。チームの4試合連続無失点に「チーム全体として前からのプレスができている証拠だと思う。これを継続して攻撃で点を取って楽に試合を進めたい」と次戦に目を向けた。

○…FW小柏剛(23)が右ハムストリング肉離れと診断されたことを発表した。4月29日の湘南戦(札幌ドーム)で負傷した。