コンサドーレ札幌は鹿島に1-4で敗れ、6試合ぶり今季2度目の黒星を喫した。クラブ最長タイだった連続無失点は5で途切れた。4点を追う後半24分、FW菅大輝(23)がシーズン自己最多の今季3点目を奪ったが、反撃はそこまで。ペトロビッチ監督(64)は「今季で最も悪い出来の前半だった」と、自分たちのテンポに持ち込めず3失点した45分を悔やんだ。

流れを変えたのは前半30分の2失点目。同25分にGK菅野がイエローをもらいPKを献上した。鹿島FW鈴木のキックを防いだが、VAR判定の結果、蹴る直前に両チームの選手がペナルティーエリア内に侵入していたと判断された。やり直しとなり再キックを決められた。勢いづかせた鈴木にはロスタイムにも3失点目を喫した。DF福森は映像で左足がわずかながら入っていたと確認し「教訓にしたい」と受け止めた。

痛い敗戦となった。MF高嶺は右太もも裏肉離れで負傷交代、宮沢は累積警告による次節出場停止。現在首位の相手から勝利を奪えていれば最高4位に浮上したが、阻まれた。前回敗戦の鳥栖戦(0●5)後は、失点せずに勝ち点を重ねた。「しっかり頭を切り替えて次の試合に向かっていきたい」と指揮官は誓い、敵地を後にした。【保坂果那】

○…FW菅は、利き足と逆の右足で意地の1発を決めた。後半24分、ペナルティーエリア外から思い切り振り抜いたミドルシュートはゴール右へ突き刺さった。自己最多のシーズン3得点目をマークも「次からは勝利につながるゴールを決められるように頑張りたい」と、敗戦に悔しそうだった。

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