J1清水エスパルスの韓国人FWオ・セフン(23)が苦境のチームを救う。29日のアウェー柏戦に備え、26日は静岡市内で調整した。前節東京戦はホームで0-3の完敗。今季2度目の連敗を喫し、J2自動降格圏の17位湘南との勝ち点差はなくなった。浮上のきっかけをつかむためにも次戦は勝利だけが求められる。オ・セフンは「こういう状況でストライカーがチームを助けなければいけない」と言い聞かせるように話した。

今季加入の助っ人は9試合で1得点。東京戦でも後半途中から出場した。ピッチ内では自身の武器でもある高さを生かすボールを要求している。「みんな僕の動きを見てくれている。前線で収めることが自分の仕事」。思い描いていた結果は残せていないものの、「すり合わせていくことが大事」と強調した。

今月16日には、U-23アジアカップ(6月1日開幕、ウズベキスタン)に臨むU-23韓国代表に選ばれた。柏戦後には代表活動に合流するため、「ゴールを取りたい。代表でも結果を残して成長した姿をチームに還元したい」と意気込む。ゴールに飢えている大砲が自身の得点と勝利を置き土産にする。【神谷亮磨】