タイ1部ブリラムから期限付き移籍で北海道コンサドーレ札幌に加入したMFスパチョーク(24)が15日、札幌・白い恋人パークで会見に臨んだ。

背番号はクラブでは初の49に決定。前所属では19を背負い、ラッキーナンバーの9が入った番号を希望した。初の海外挑戦で「チャンスを与えてくれて感謝の気持ちしかない。チームの戦力として、成長を目指して頑張りたい」と話した。

会見に同席した三上大勝代表取締役GMは「相手にとってかなり危険なスピードとアジリティ(俊敏性)がある」と評価する。シャドー(1・5列目)での起用が想定されている。クラブが進めるアジア戦略への好影響も期待。母国で人気が高く「タイ国民にとってヒーローのようなあこがれの選手に来てもらい、北海道や札幌を知ってもらえるきっかけになる」。タイへのPRにつながることを願っている。

タイ人選手はクラブにとってMFチャナティップ、GKカウィンに続く3人目。加入2年目の18年にJリーグベストイレブンに輝いたチャナティップにあこがれるスパチョークは「チャナ先輩みたいに成功したい」と夢見る。だが、真面目な性格でコメントも慎重。「今年の目標はできるだけ出場したい」と語った。【保坂果那】

◆スパチョーク・サラチャート 1998年5月22日生まれ、タイ・シーサケート出身。15年にタイ1部ブリラムに加入。21-22年はリーグ戦、カップ戦の国内3冠を達成した。通算146試合33得点。17年にタイ代表入りを果たし、国際Aマッチ18試合5得点。169センチ、60キロ。右利き。愛称はチェック。