北海道コンサドーレ札幌が逆転負けで3連敗を喫した。先制には成功した。前半28分、MF青木が得点するも、同42分に同点弾を決められ1-1で折り返し。後半21分、右CKからMF荒野が今季初得点となるヘディングシュートで一時勝ち越した。だが4連続失点で屈した。ペトロビッチ監督(64)は「(後半41分に)3点目を取られるまではいいゲームをしてくれた。ただ残り5分で3失点。表現するなら、少しずつ牛から乳を搾ってバケツにためたミルクを、最後自分たちでひっくり返してしまったようなゲーム。いいゲームをしながら自分たちで壊してしまったゲーム」と守備のミスを、独特の表現で嘆いた。

直近3試合で15失点。今季敗れた5試合はすべて4失点以上と大敗している。ただ指揮官は「このゲームを見ていない人は川崎Fの快勝と思う。ただ試合内容では大差がつくゲームではなく拮抗(きっこう)していた」。内容に結果が伴わなかったことを悔やむ。

途中出場のFW小林に2発を許したことなどから「交代選手の質の差が出た」と認めた。「5人の交代枠が継続されることで資金力が豊富なクラブが優位。今後交代枠が広がるかもしれないが、そうなれば資金力の差が、そのまま力の差になる」と心配する。「私はもう64歳。引退するまでそんなに長くないでしょうから、5人の交代枠のままでいてくれたら」と願っていた。

リーグ戦の半分が終了して、11位で折り返し。「いいゲームをしたが、最後この試合をポイント(引き分け以上での勝ち点)に持ち込めなかった部分を修正しないといけない」と誓っていた。